いい気分になろうなろうと頑張ること、思考であれこれ「こう考えたらいい」と考え続けることがネガティブ感情を増大させます。
自分の中に入ってくるものは主に、思考と感情です。
この思考と感情を操作しよう、変えようとする努力こそが、どんどんネガティブな感情を大きくさせ、苦しみを増大させるというしくみになっています。
ですから、自分の中に入ってくる思考(声)と感情(苦しみの感覚など)を一切変えてはいけません。
よく自分を受け入れましょう、許しましょうとかいいますよね。それは思考と感情を変えないでそのままにしますよという意味です。
思考と感情を変えないままでいると大変なことになるのではないかと思って、何とか思考を使って変えようとするけれども、それが逆効果となっているのです。
思考と感情を変えないことは大丈夫であり、安全であることを体感する練習をし続けると、簡単に通過することができるようになります。
思考と感情の後ろには大きな空間があり、その空間がすべてを通過します。
通過した思考と感情は安心でき、消えていきます。
そして何事もなかったかのように心の平安を取り戻します。
心の平安を得るには、思考と感情を変えず、ゆっくり通過させてあげましょう。